照り焼き定食ごはん大盛り

関西担の怨念自分語り

赤シャツ初日のこと

このブログに照史くんの話を書くのが久しぶりすぎる。笑

無事に昨日9/5、赤シャツの幕が開きました。

板の上に立つ照史くんを観るのは、昨年2月の「泣くロミオと怒るジュリエット」以来。
照史くんの役者人生にとって間違いなく看板になるような作品だった。と、自担の贔屓目を抜きにしても思っています。
でも、コロナ禍に世の中が翻弄され始めた頃に上演していた為に途中から全公演中止になってしまって、おたくも悔しくてたまらなかった。ただなにより照史くん本人が1番辛い思いをしてたと思う。いろんなメディアで照史くんの言葉を聞いたり見たりするたび、胸が苦しかった。

今でも、目を閉じるといつでもあの哀しくて美しいラストシーンを思い出せる。真っ赤に染まる空間の中、命を経つことによって添い遂げた2人が真っ白いタキシードとウエディングドレスで現れる、なんとも象徴的なあの景色。

中止になってしまった大千穐楽のチケットは大切に大切に保管しています。

 

赤シャツはとにかく照史くんのいままでの舞台での経験全て包括するような新しい赤シャツというなんとも人間味溢れるキャラクターを楽しめて、ものすごい満足感。照史くんのお芝居の大好きなところのひとつが、陰と陽のバランス。特に照史くんの光を無くした瞳を見るためにわたしは生きてるようなもんなんで(?)、ガッツリと堪能できてもう胸いっぱいです。たくさんころころ見せる顔が変わっていくから、こんな一面も?あんな一面も!?と照史くんの表現をお腹いっぱい楽しめます。あの引き込まれるお芝居を久しぶりに見れて、桐山照史はやっぱり生の舞台に生きてこそ!ってひしひしと感じました。

内容に関しては是非見にいく時のお楽しみにしていて欲しいですが、坊っちゃんの大まかな流れだけでも是非見ていた方が断然楽しめます。難しい言葉が多い、とどのキャストさんも仰られていますが、話の流れが分かっているとそこまで違和感なくすんなりと見れる印象。日本のお話だからかもしれませんね。個人的には、他の国の戯曲であるアマデウスの言い回しの方が頭を悩ませることが多かったかも。ひとまず、観劇後のいまは改めてもう一度坊っちゃん読まねばとなっています。

今回共演の、初めて舞台に立つ松島聡くんも初々しさが残りつつ堂々とお芝居していてとってもよかった〜!やんちゃでお兄ちゃんとはまったく違う気性の武右衛門くんめっちゃかわいかった。これは千穐楽までにどんどん良くなる気しかしない!客席との空気感があってこその舞台だと思っているので、それを思いっきり楽しんで欲しいなあと他担のおばばは思いました(笑)。

ただグローブ座制作、事務所のタレントが2人もいるってことで客席の様子もいつもの照史くんの舞台とは雰囲気が違っていて。いろいろ客側が気をつけねばならないことはあるなあと…。ちょっとびっくりしてしまった。

 

いやーしかし、初日のカーテンコールの照史くんが感極まってる顔見たら、だめだったなあ。見事に号泣でした。

今回は余計に、カテコになる前のラストシーンを見ながら頭に「ああ、無事に初日の幕が下りるのか。」とポンって浮かんできたら既に涙がじわじわと…。笑

カテコの照史くんが拍手喝采の客席をぐるりと見渡して、嬉しそうなほっとしたような顔をしてるのがもう…!

今まで舞台で積んできた経験が、彼の中にたくさん残っているのも垣間見れるし、事務所主催の興行なだけあって彼が本領発揮できる素晴らしい戯曲を持ってきてくれてるのがよくわかりました。
板の上でいきいきとしている照史くんを見るたびにこんなに気持ちを何度も掴まれる。そんな人はわたしの人生の中で片手で数えられるくらいしかいないし、その中でも何年も変わらない熱量でいられる人は本当に照史くんしかいない。
これから先、何年経ってもずっと板の上に立っていて欲しい!!

 

去年はロミジュリをギリギリ見れていたから照史くんに一度も会えないということはなかったけれど、それでもあの中止の経緯もあり、ツアーもなくなり、さびしい気持ちがどーーしても拭えなかった一年で。

今年はツアーにも行けたし、こうしてまた主演舞台も見れてありがたい限り。

全ていつも通りなわけでもなくいつ突然中止になるかわからない世の中だからこそ、こうして照史くんを見れることの奇跡をより噛み締めている、いまです。